アレルギー体質です。リフォームの際のシックハウス対策についてどんな点に注意し たらよいか教えてください。
シックハウスが健康に害があると問題視されだしたのは10年ほど前。国でもその対策を始め、ようやく98年ガイドラインも出来ました。建材メーカーも各々対応に努力してきていますが、各社まちまちでまだ十分とはいえません。
シックハウスは有害な化学物質を含んだ新建材・新素材の多量使用と高気密で換気の悪い室内環境が原因。 また、ダニやカビもアレルギーに直接的な影響があります。間接的にはダニ、カビ対 策として化学物質を使用することにも影響があります。その対策は、一口に言えば 「自然素材を多く使い、換気のよい家」を造り、「日常生活でも湿気対策を十分に行 う」こと。
もともと伝統的手法で自然素材を多く使い、通風のよかった古い住宅には、シックハウスなど無かったはずです。シックハウス対策には、自然素材100%の家 が理想ですがそうもいきません。たとえ新建材・新素材を使う場合でも、問題となる 化学物質を含んでいないと表示されたものを使うことをおすすめします。使用する場合も少量で、使用する部分も人体に影響されにくい構造材・外壁材から下地材、内装・ 家具・建具材と使用する場所に優先順位を設けておくとよいでしょう。内装材は特に 注意。問題とされる化学物質は、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・有機リン 系防虫剤・可塑剤・防カビ防腐材等。リフォームも新築と同様、信頼のおける業者や建築家に相談しましょう。
『月刊ぷらざ2002年12月号掲載』回答: 石川純男(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: シックハウス | Permalink
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